7/30/04 FUJI ROCK FESTIVAL'04 DAY1 @ 苗場スキー場 ここ数年はもう決まり事のお祭りのように出掛けているフジロックだが、今年も行ってきました。今年で三回目の参加だが、今までと違う点、それは一日券の販売がなくなり三日通し券オンリーになったことだ。最初は、無謀だなとかアコギな商売に走ったなとか思ったが、思い切って参加することにした。必然的に2泊は確実。通し券¥36,000に、駐車場券¥6,000、宿代2泊¥15,000と高速代、ガソリン代、食事費と・・・考えるだけでも頭が痛くなる出費だが、そこは後悔したくないからね。あと何度も言ってるけど、あの自然の中で聴くグッドミュージックは何度行ってもやめられなくなるし、格別なんだって。
初日は、会社から苗場に着くまで仕事の件で電話があったり、気分が悪くなることが何度となくあったが、苗場に到着したのは12:30。客の入りが悪いのではないかという予想を裏切り、例年通りの客入り様子。レッドマーキーに向かう途中、MTVのVJ BOOと遭遇。手招きされインタビューを受けそうになったが、笑いながらシカトした。
どうしても間に合いたかったスノウ・パトロールまでは余裕を持って到着。途中からだが、まず全米チャートを上昇中のキラーズを観た。なかなかポップで良い感じだが、残念ながら数曲で終了。
[スノウ・パトロール]
それこそ数週間前にMTVで偶然観たクリップ曲でシビレてしまい翌日にアルバム購入するほど期待に期待してたスノウ・パトロール。グランジというかマイ・ブラッディ・バレンタインの影響を感じられるギターの歪み具合がとても心地よく、幻想的なイメージを思っていたのだが、とってもハード!観客は1曲目からピョンピョン跳びはねてるし、クラウドサーファーも続出。良い意味で裏切られた感じ。シングルでもあった「スピティング・ゲームス」「チョコレート」「ラン」では大盛り上がり。しかし、シングル以外はイマイチだったのも否定できない。これからに期待。
[アジアン・カンフー・ジェネレーション]
そして、続いては相当アルバムjも聞き込んでたし、WOWOWで放送されたライブも観たしで、ある程度予想通りだっと言えるアジカンことアジアン・カンフー・ジェネレーション。アルバムもまだ2枚しかリリースされてないし、このバンドの場合フェス対応というのとあんまり関係なく、ガンガン飛ばしていくって感じ。洋楽ファンも多い中、大健闘したのではなかろうか。「サンディ」で始まり「未来の破片」「フラッシュバック」「羅針盤」「ループ&ループ」大好きな「アンダースタンド」「N.G.S」「(新曲)」最後は「君という花」で締めた。MCでは後藤君が、「午前中、赤い犬を観たんですが、ヴォーカルの人が○玉を出しておられました。」場内爆笑の内、観客から「脱げ〜」の一声に、沈黙があった後、「畜生・・・」と後藤君。かわいいですね。
[ズートンズ]
そして、ズートンズ!CSで見たクリップでは、僕の好きな要素満載のひねくれポップスって感じで面白そうだったから、そのまま観戦したのだがあんまりピンと来なかったので数曲で離脱。
これだったら、すぐにポラリスを観にフィールド・オブ・ヘヴンへ移動すれば良かった。レッドマーキーからフィールド・オブ・ヘヴンまではまずグリーンステージを通過し、そしてホワイトステージ前から林道を通過しなければならない。片道、約30分はかかる。到着した時には、名曲「光と影」がクライマックスを迎えていた。うわ〜! 余韻に浸りながらもラストは新曲をやって終了!最後にメンバー紹介。やっぱり、キーボードにはクラムボンの原田郁子が参加してた。凄く残念。
[麗蘭]
次は、再結成ピクシーズを蹴ってまで今日一番楽しみにしてた待ちに待った麗蘭(仲井戸“チャボ”麗市+土屋“蘭丸”公平) セットチェンジとともにど真ん中・最前列の位置をキープ。やはり当然ながら観客はダブらないようだ。今まで、ビデオやTVの特番、ライブ生中継は見たことがあったが、麗蘭のライブは初。(蘭丸はストリート・スライダーズのライブで2回観たことがある。) 何より、13年振りにアルバムをリリースし今年は冬に全国ツアーも決まってるし、本格的に活動するというのだから非常に期待していた。1曲目は「ミッドナイト・ブギ」で始まり、観客のノリも悪くない。肩を揺らしていて、乗っていこうって感じだ。「格好いい」という歓声に、指差して「おまえ中心にやる(笑)」という定番のセリフ。今年は、ルースターズや忌野清志郎、Charがライブをすることもあり、オールドファンが昔の知り合いを覗きにきた感じ。それにしても、夜のフィールド・オブ・ヘヴンの雰囲気、ムード満点で幻想的だ。もう最高。
「モンタレーポップフェスティバルみたいだ」とチャボ。蘭丸も、終始ご機嫌だった。「シャスター・デイジー」、憂歌団のような「顔」と定番曲に加え、新譜から「SOSが鳴っている」「Get Back」、何度となく続いたギターソロ合戦に、早川岳晴のウッドベースもうなった「あこがれのSouthern Man」がマジで格好良かった。憧れのミュージシャンの名前を挙げていく語りに近い「今夜R&Bを・・・」で最高潮に。ここで新譜からバラードと言ってもおかしくない「R&R Tonight」。新曲は、歌詞が割とストレートなものが多いことに驚かされる。最後は、蘭丸のギターのカッティングが心地よく、1stシングルにもなった「ミュージック」で終了。サポートメンバーも含め、4人で両手を挙げ、「ボンジョヴィでした」だって。いつぞやのTVのライブで同じようなシーンを観たような記憶が(苦笑)年寄りはこれだから・・・
[東京事変]
最後は、もうホワイトステージで既にライブが始まっていた。誰もが期待していたと思われる椎名林檎のニューバンド、東京事変。スッゴイ人の波。これならグリーンステージでできたのに。着いたときは小雨が大粒に変わるなか、「本能」「SOS(ピンクレディーのカヴァー)」等をメドレーで行っていた。MCでは、相変わらずのですます口調が様になっている。新曲も数曲交えながら、後半マイクを拡声器に替えて、「幸福論」「浴室」といった林檎ソロの曲をギター・ウルフ風というか、ワイルドハーツで言うところの『エンドレス・ネームレス』風にはちゃめちゃに、やかましくやっていた。バンドの演奏力もなかなかだった。出来は、まあまあとう感じだ。まだシングル曲しか公共の電波では流されていないが、ロックバンドとしての可能性には期待したいと思った。
この後、まだ元ブラック・クロウズのクリス・ロビンソンのニューバンドのライブもあったが、ここで疲れ果てルー・リードを後目に退散した。なかなか充実した一日目であったが、ポラリスが悔やまれる・・・
<2日目に続く>